群馬県太田市の施主様から「お米を安心して保管できる、温度変化に強いコンテナ倉庫をつくりたい」というご相談をいただき、断熱性能・気密性・使い勝手を重視したコンテナ倉庫を製作しました。
食品を扱うため、一般的な倉庫以上に環境を整える必要があります。今回は断熱・気密を徹底しつつ、デザイン性や防犯性にも配慮した仕様となっています。

■断熱・気密性への徹底対応
お米の保管環境を守るため、外気温の影響を極力受けにくい構造を採用しました。
まず入口には、一般的なコンテナ扉ではなく、断熱性の高いアパート用玄関ドアを採用しました。
密閉性が高いため、外気温の影響を受けにくく、お米の品質管理に適した環境を作り出せます。
また、窓にはYKKのAPW330を選定し、トリプルサッシによる優れた断熱性能を確保しました。
内部にはベーパーバリア(防湿気密シート)を施工し、湿気がこもりやすい食品倉庫にとって重要な湿度コントロールにも配慮しています。


■コンテナ扉の内側に玄関をプラス
コンテナ本来の扉はそのまま残し、
その内側に断熱ドアで新しい入口を増設しました。

これにより、
- 二重構造で雨よけ
- デザイン性の向上
- コンテナ扉を閉めることで防犯性アップ
といったメリットが得られます。
■外部の工夫
入口ライトの増設(温かみのある光で夜間も安心)
窓上にはマリンランプを設置し、雰囲気と利便性の両立を実現。
外装には、入口の雰囲気づくりのためにライトを追加し、窓の上にはマリンランプを設置しました。夜間でも作業がしやすく、温かみのある照明がコンテナの無骨さに少し柔らかな印象を与えてくれます。

■内装のこだわり
食品倉庫としての機能性はもちろん、作業しやすく居心地の良い空間を目指しました。
天井には木材で“梁”のようなデザインを追加。
倉庫ながら温かみが生まれる空間になっています。
天井は石膏ボードを黒く塗装し、ダクトレール照明を設置。
スタイリッシュかつ整備性の高い空間に。
温度管理が必須のため、エアコンと冷蔵庫を設置。
季節に左右されず安定した保管環境を保てます。
入口は木材を貼り、塗装で仕上げることで、
“倉庫以上の質感”を持つこだわりの入り口に仕上がりました。


■お米を守る「専用倉庫」として最適化されたコンテナハウス
断熱・気密・採光・防犯・温度管理…お米置き場として必要な要素をバランス良く取り入れた、「食品保管に最適なコンテナ倉庫」として完成しました。
お客様の用途や予算に合わせて、断熱や気密など細かな仕様もカスタマイズできます。
倉庫としての利用はもちろん、趣味部屋、作業部屋、ストックヤードとしてのご相談も可能です。
■コンテナ詳細
| 種類 | 新築コンテナハウス |
|---|---|
| サイズ | 20ft |
| カラー | カーキ |
| ドアタイプ | 玄関ドアを追加 |
